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相続手続き 2025.11.12

終活は何歳から始めるべきか?

はじめに|

「終活」という言葉が広まり、雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられるようになりました。

しかし実際には、「まだ早い」「自分には関係ない」と考えている方が多いのが現実です。

では終活は何歳から始めるべきなのでしょうか。

終活とは、単なる葬儀やお墓の準備だけでなく、残される家族に迷惑をかけないための準備、そして自分の人生を振り返り、よりよく生きるための活動でもあります。

司法書士として数多くの相続や遺言作成をサポートしてきた経験から、今回は終活を始める最適なタイミングと、その理由、そして具体的に何から始めるべきかを解説します。

本記事で解説する内容

・終活とは何か

・終活を始める平均年齢

・50代から始めるべき理由

・60代でやるべき終活

・70代以降での終活の課題

・早すぎる終活はある?

・終活で優先すべきこと

・専門家がすすめる終活ステップ

・よくある質問Q&A

・まとめ

1. 終活とは何か

終活とは「人生の終わりのための活動」。財産整理や遺言作成だけでなく、医療・介護・葬儀・お墓の希望整理、エンディングノート作成まで幅広く含みます。

2. 終活を始める平均年齢

各種調査では、終活を意識し始める年齢は60代が多いですが、近年は50代から情報収集を始める方が増えています。

3. 50代から始めるべき理由

・判断能力がしっかりしている

・両親の相続を経験し自分事になる

・体力気力に余裕があるため、準備がスムーズ

早めの終活は心のゆとりにも繋がります。

4. 60代でやるべき終活

定年退職や年金受給が始まる年代。

収入・支出が安定し、老後資金計画や相続対策の現実的検討が可能になります。

5. 70代以降での終活の課題

判断能力の低下リスクや、急病・入院等で計画が頓挫する可能性が高まります。

「まだ元気だから」は注意が必要です。

6. 早すぎる終活はある?

終活は人生設計の一環であり、早すぎることはありません。

ただし20〜30代では優先度が低く、老後資金形成が中心テーマとなるでしょう。

7. 終活で優先すべきこと

① 財産の現状把握

② 遺言書や信託など法的備え

③ 葬儀・墓地・死後事務委任契約の検討

8. 専門家がすすめる終活ステップ

司法書士としての推奨順序は、

・財産一覧表作成

・相続人確認

・遺言書作成

・必要に応じた家族信託,任意後見契約検討

です。

9. よくある質問Q&A

Q. 元気なうちに終活をする意味は?

A. 判断能力が落ちると遺言や契約が無効となる可能性があるためです。

Q. 終活ってお金がかかる?

A. 遺言書作成や信託設定には費用がかかりますが、無駄な相続争い防止で結果的に大きな節約となることが多いです。

10. まとめ

終活は早めに始めるのが理想です。

「まだ早い」は禁物。早めに動くことで、自分の人生をより主体的にデザインでき、家族への安心にも繋がります。

当事務所では、遺言・信託・死後事務契約など法的終活支援から、資産承継支援による総合的サポートまでご提供しています。

チェック項目 ポイント

・財産整理 一覧表を作成したか

・遺言書 作成済みか検討したか

・死後事務 葬儀や墓の意向をまとめたか

よくある質問

Q. 終活で最初にやるべきことは?

A. 財産と相続人の確認です。何を誰に残すか、全体像が見えて初めて具体的な備えができます。


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不動産と相続に強い司法書士が、ご家族の想いに寄り添いながら、最適な解決策をご提案します。
「何から始めればいいか分からない…」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

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