相続は誰に頼む?|専門家の役割を司法書士が徹底解説!

はじめに:
相続が発生し、「一体誰に相談すればいいのだろう?」と頭を抱えていませんか?
専門家間の連携実務にも精通した司法書士が、あなたの不安を解消します。
遺産分割協議、相続税申告、不動産の名義変更…相続手続きは法務・税務・登記と多岐にわたり、その複雑さから「どの専門家に、どこまで任せていいのか」が分かりづらいのが実情です。もし専門家の選び方を間違えると、余計な費用・時間がかかってしまうリスクがあります。
この記事では、弁護士・税理士・司法書士の3大専門家が担う「業務範囲」を明確に整理し、あなたのケースで最適な専門家を選ぶための連携モデルを具体的な事例で解説します。
この記事を最後まで読めば、専門家間の役割分担と連携の全体像が把握でき、あなたにとって最善の専門家チームを編成する第一歩を踏み出せます。
目次
・相続手続きで中心となる専門家
・【マトリクス】専門家ごとの役割分担と業務範囲一覧
・ケース別!専門家が連携する最適なモデルと注意点
遺産分割協議で紛争が発生した時の連携モデル
高額な不動産が含まれる場合の連携モデル
・まとめ:最適な専門家を選ぶための要点整理
相続手続きで中心となる専門家
相続手続きを円滑に進める上で、依頼者が最初に理解すべきは、手続きに関わる主要な専門家(弁護士・税理士・司法書士)が担う役割を把握することが不可欠となります。
弁護士の業務:
法的紛争の解決(交渉代理・訴訟代理)を行える専門家です。遺産分割協議がまとまらない場合の代理交渉や調停・審判といった裁判手続きは、弁護士の業務です。
税理士の業務:
税務申告の代理の専門家です。相続税の申告書作成および税務代理は税理士法に定められた業務であり、複雑な税務評価や特例(小規模宅地等の特例など)の適用に関する高度な専門性を持っています。
司法書士の独占業務:
不動産の相続登記(名義変更)の専門家です。法務局への相続を原因とする不動産の名義変更を正確に行います。また、家庭裁判所への相続放棄申述書の作成支援も業務範囲に含まれます。
【マトリクス】専門家ごとの役割分担と業務範囲一覧
以下の表は、各専門家の「得意分野」を分かりやすく示したマトリクスです。
| 手続きの種類 | 弁護士 | 税理士 | 司法書士 | 専門性(解説) |
| 交渉の代理・紛争解決 | ◎(得意業務) | – | – | 遺産分割の争いを法的に解決します。 |
| 相続税の申告 | 〇 | ◎(得意業務) | – | 税務計算、特例適用のアドバイスを行います。 |
| 不動産の相続登記 | 〇 | – | ◎(得意業務) | 不動産の名義変更を法務局へ申請します。 |
| 相続放棄・限定承認の申述 | 〇 | – | 〇 | 家庭裁判所への書類作成・提出を支援します。 |
ケース別!専門家が連携する最適なモデルと注意点
実際の相続案件は一つとして同じものがなく、その内容に応じて最適な専門家の連携モデルを構築する必要があります。ここでは、代表的なケースを紹介します。
1 遺産分割協議で紛争が発生した時の連携モデル
- 状況: 遺産分割協議が相続人間でまとまらない、または相続人の一人ともう一人の間で感情的な対立がある。
- 連携モデル:弁護士が中心となります。
- 弁護士の役割: 交渉や家庭裁判所での調停・審判を主導し、法的な紛争解決を図ります。
- その後の連携: 最終的な合意内容(調停調書や審判書)に基づき、税理士が相続税申告を、司法書士が不動産登記をそれぞれ実行します。
- 注意点: 紛争が長期化するほど、他の手続き(税務申告など)の期限にも影響が出やすくなります。紛争の兆候が見えたら、早期に弁護士に相談すべきです。
2 高額な不動産が含まれる場合の連携モデル
- 状況: 相続財産に評価額の高い不動産が含まれており、相続税の負担や特例(小規模宅地等)の適用が懸念される。
- 連携モデル:税理士と司法書士の連携が鍵となります。
- 税理士の役割: 相続税の観点から、遺産を評価します。特に特例の適用要件を満たすかどうかなど、税務的知識に基づいて分割案を検討します。
- 司法書士の役割: 分割案が相続人全員によって合意された後、その内容に沿って法務局への相続登記申請を正確に行います。
- 注意点: 不動産の評価や特例適用は非常に複雑です。分割方法が税額に大きく影響するため、必ず申告前に税理士の意見を取り入れるべきです。
まとめ:最適な専門家を選ぶための要点整理
相続実務を成功に導くためには、事案に応じて最適な専門家と効果的に連携する体制を築くことが最も重要です。
<要点整理>
紛争(揉め事)の解決:弁護士が唯一の独占業務を持つ。争いがある場合はまず弁護士に相談する。
相続税の申告:税理士が得意とする業務。財産額に関わらず、税務の専門知識は不可欠。
不動産登記(名義変更):司法書士が得意とする業務。不動産の権利関係の変更を正確に行う。
専門家を選ぶ基準:自分の抱える問題(揉め事か、税金か、登記か)に応じて専門家を選ぶ。
最適な連携:各専門家が連携することで、効率的で漏れのない包括的なサービスを受けられる。
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