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相続手続き 2025.11.12

生命保険の請求漏れを防ぐ!加入確認の方法とは

はじめに|

「亡くなった家族に生命保険があったかもしれない。でも、どこに問い合わせればよいか分からない」

そんな不安を抱えている方は少なくありません。

生命保険は、加入者が亡くなっても保険会社から自動で連絡が来るわけではなく、請求しなければ受け取ることができません。そのため、加入していた事実に気づかず、請求漏れが発生するケースが多く見られます。

本記事では、司法書士として相続業務に携わる立場から、以下のポイントを解説します。

よくある請求漏れの原因

・契約書類が見当たらない

・保険会社から通知が来ない

・家族が加入を知らなかった

・古い保険や団体保険が見落とされる

特に、勤務先を退職後も継続していた団体保険や、長年放置されていた契約は注意が必要です。

加入の有無を確認する方法

1. 通帳の引き落とし履歴を調べる

定期的に保険料が支払われていた形跡がある場合、保険会社名が明記されていることがあります。

2. 自宅や貸金庫で保険証券を探す

書類棚や家族共有の保管スペースを確認しましょう。

3. 生命保険契約照会制度の活用

2021年に開始された「生命保険契約照会制度」(生命保険協会)は、相続人が保険契約の有無を一括照会できる仕組みです。照会には3,000円の手数料と申請書類(戸籍謄本等)が必要です。

※結果が出るまで1か月程度かかることがあります。

(生命保険契約照会制度のご案内 生命保険協会 https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry

請求期限に注意:3年以内が原則

多くの保険会社では、請求期限を「死亡から3年以内」としています。ただし、契約内容により例外もあり、時効後でも支払いに応じる会社もあります。

生命保険金の請求に必要な書類

死亡診断書(コピー)

保険会社所定の請求書

受取人の本人確認書類(運転免許証など)

相続関係を示す戸籍謄本等

保険金請求の一般的な流れ

①保険会社に連絡

②必要書類の送付依頼

③書類作成・提出

④保険会社による審査

⑤指定口座へ振込

トラブルと注意点

受取人が前配偶者のまま → 名義変更していないと、現在の家族が受け取れない可能性

契約者と受取人が異なる → 保険金は受取人の固有財産となり、相続財産には含まれません

チェックリスト

通帳の引き落とし履歴 ー 保険会社名を確認

保険証券の所在 ー 自宅や貸金庫などの保管場所を確認

保険契約照会制度 ー 必要に応じて活用(照会費用:3,000円)

請求期限 ー 原則3年以内(契約内容を要確認)

受取人の確認 ー 変更されていないかチェック

Q&A:よくある質問

Q. 受取人が被保険者より先に亡くなっていた場合は?

A. 保険金は相続財産に組み込まれ、相続人が受け取ることになります。

当事務所では以下の支援を行っています

・相続関係図や戸籍謄本の取得支援

・保険契約照会制度の利用サポート

・遺産分割協議書作成支援

名古屋市熱田区を中心に、相続登記や保険金請求に必要な手続きをスムーズに進めるお手伝いをいたします。

まとめ

生命保険は、大切な人が遺してくれた「思いの形」です。

手続きを怠ることで、本来受け取れるはずの保険金を失ってしまうのは非常にもったいないことです。

「どこから調べたらよいか分からない」「手続きが複雑で不安」という方も、お気軽にご相談ください。

初回相談は無料。専門家が丁寧にご対応いたします。


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