デジタル遺言?エンディングノートのすすめ

はじめに|
「終活」という言葉が浸透しつつある今、エンディングノートを活用する方が増えています。
しかし最近では、紙に書くだけではなく、デジタルで情報をまとめる「デジタル遺言」的活用も注目されています。
ただし注意が必要なのは、エンディングノートは遺言書ではないということ。
法律上の効力はないため、財産分割や遺産承継に関しては別途正式な遺言書作成が必要です。
それでもエンディングノートは、家族への想いや希望を形にするツールとして非常に有効です。
今回は、司法書士の視点からエンディングノートの重要性と書き方、デジタル活用のポイントを解説します。
【本記事で解説する内容】
・エンディングノートとは
・遺言書との違い
・書いておくべき内容
・デジタルエンディングノートの特徴
・デジタル保存のメリット・デメリット
・法的効力を持たせたい場合は?
・書き方のポイントと注意点
・実際に起こったトラブル例
・専門家がすすめる終活の進め方
・まとめ
1. エンディングノートとは
人生の最期を迎えるにあたり、家族へ伝えたいことや希望をまとめるノートです。
財産情報だけでなく、介護方針や葬儀の希望、SNSアカウント管理など幅広く記載します。
2. 遺言書との違い
遺言書は法的効力があるのに対し、エンディングノートは家族へのメッセージツールです。
相続分割や財産承継の指示は、遺言書で正式に残す必要があります。
3. 書いておくべき内容
財産目録(預金・不動産・保険)、パスワード一覧、葬儀や墓地の希望、連絡してほしい知人一覧、医療・介護方針などを網羅的にまとめましょう。
4. デジタルエンディングノートの特徴
クラウド保存型や専用アプリを活用することで、更新・共有が容易になります。
ただし、ログイン方法を家族に伝えておくことが重要です。
5. デジタル保存のメリット・デメリット
【メリット】
・随時更新可能
・家族と共有しやすい
【デメリット】
・サービス終了リスク
・IDやパスワード漏洩リスク
6. 法的効力を持たせたい場合は?
財産承継の意思表示は、公正証書遺言など正式な遺言書作成が必要です。
エンディングノートは補助的ツールとして位置づけましょう。
7. 書き方のポイントと注意点
重要情報は最新状態に保つこと、保管場所やアクセス方法を家族に伝えておくことが大切です。
内容が偏らないよう総合的に記載しましょう。
8. 実際に起こったトラブル例
エンディングノートに書かれた財産分けが遺言書として無効で、家族間で揉めたケース。
⇒正式な遺言書作成と併用することが重要です。
9. 専門家がすすめる終活の進め方
①エンディングノートで気持ちや情報を整理
②正式な遺言書作成で法的効力を確保
③家族で共有し不安を取り除く
④定期的に内容を見直す
10. まとめ
エンディングノートは家族への「心の遺言」として大きな意味を持ちます。
しかし、財産承継には遺言書が必須です。
当事務所では、司法書士業務と資産承継支援パッケージを通じ、エンディングノート作成支援から遺言書作成、家族会議の進行サポートまで一貫して支援しています。
チェック項目 ポイント
・遺言書 法的効力ある遺言書を作成しているか
・ノート内容 財産,医療,介護,葬儀希望を網羅しているか
・デジタル保存 ID,パスワード管理は適切か
・家族共有 保管場所,アクセス方法を家族へ伝えたか
・定期更新 内容を見直し最新化しているか
よくある質問
Q. エンディングノートは遺言の代わりになる?
A. いいえ。財産分割や遺産承継指示は遺言書で残す必要があります。
Q. デジタル保存と紙保存どちらがいい?
A. 両方を併用するのが理想です。デジタル保存は更新性、紙保存は確実性が強みです。
Q. エンディングノートはどこで入手できる?
A. 書店・ネット通販などで入手可能です。書式にこだわらず、自作でも問題ありません。
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